市川氏:
一般社団法人東京建設業協会は、建築または土木工事業の特定建設業許可を持つ元請建設業者278社で組織する業界団体です。建設業の向上発展のため、様々な事業を実施していますが、近年、特に力を入れているのが、人材の確保と育成に関する事業となります。
その一環として、毎年、就活生向けに建設業界を知っていただき、学生と企業が出会う場としての業界研究イベントを主催し、会員企業各社のPR活動を支援してきました。売り手市場の中、参加する学生が減少し、ご出展いただいた協会会員からもブースに訪問する学生が少ないと不満がでていました。どうすれば動員を拡大し、協会会員と学生との出会いを創出できるか。協会としてクリアすべき大きな課題となっていたのです。そうした中、イベント実施前にディスコと出会い、業界の現状や課題をお伝えし、新たな提案をいただきました。
市川氏:
ディスコの提案は、学生・企業調査データベースを活用するというもの。土木建築学生の動向や建設会社の採用活動の課題を的確に抽出、学生の就職活動のそれぞれの時期・フェーズに応じて、プロモーションを展開するといったものでした。ディスコは建設業界の課題や建設会社の採用課題を熟知しており、広報での打ち出し方についてもきめ細かな提案をいただきました。それら提案を採用し、施策が「点」になるのではなく、イベント当日まで「線」となるプロモーションを実施しました。
こうして当協会主催、ディスコ協力による合同企業説明会「みんなの建設業★業界研究フェスタ」を開催。イベント事前登録者数は前年と比較して2倍以上となり、当日の参加学生数も昨年より大きく増加、参加企業の満足度が高いイベントとなりました。また広報活動の改善だけではなく、出展企業向けに人材育成(リクルーター研修)や、年間を通したインターンシップの設計方法や他社事例のセミナーを提案いただき実施しました。協会会員には自社採用・育成の底上げも重要であることを感じてもらえたと思います。事実、参加企業からインターンシップ等に関する個別相談が増えている状況にあります。
市川氏:
今回の合同企業説明会「みんなの建設業★業界研究フェスタ」は、ディスコの蓄積した知見に基づく提案力、加えてきめ細かにかつ柔軟に対応していただいたことが、イベント成功の要因のひとつだったと感じています。しかしながら、今回の成功によって、建設業界の人手不足が解消されたわけではありません。今後、少子高齢化に伴い労働人口が確実に減少していく中で、人材を確保するためには、業界全体で働きやすい環境をつくると共に、建設業界で働くことの魅力を学生に伝え続けなければなりません。また、学生にとっては企業規模だけにとらわれずに視野を広げる場として、企業にとっては多様な人材に出会える場となるイベントを実施していきたいと考えています。
今後もディスコには、長年にわたって培ってきた知見・ノウハウを発揮し、建設業界の明るい未来のために、より多くの学生へ届く広報活動の展開を通じたイベントでの動員の拡大、参加企業の支援をお願いしたいと思っています。私たちも、人材という観点から業界を盛り上げていけるよう、会員企業に対してあらゆる支援をしていきたいと考えています。その実践においても、ディスコの力強いサポートに大いに期待しています。
事業部長
市川 光一 様
*掲載内容は取材当時のものです。
*「株式会社ディスコ」は2024年4月1日に「株式会社キャリタス」に社名変更いたしました。
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