2025年卒学生の就職準備状況は、昨年と比べてどのように変化しているのだろうか。活動の時期や活動方針に変化があるのか、キャリタス就活モニター学生に調査を行いました。
出典:キャリタスリサーチ 2025年卒学生モニター調査レポート(2024年1月調査)
目次
- 志望業界を明確に決めている学生が増加。志望業界1位は「インターネットサービス」
- 就職先を選ぶ際に重視するのは「給与・待遇」「将来性」「福利厚生」、最も重視するのは「職場の雰囲気」
- 半数以上が本選考受験済み、内定取得は2割超え
- 3月までに「早期選考を受けたい」、一方で「企業理解を深めたい」「新しい企業を探したい」という意見も
- 今後、取り組むべきことは?
- さいごに
1月1日時点での学生の志望業界は、「明確に決まっている」学生が39.5%で、前年より増加。早い段階で志望が決まっている傾向が見られます。具体的な志望業界としては「情報・インターネットサービス」が最も多く、IT業界が引き続き人気。特に文系学生の志望が高くなりました。属性別では、文系は男女ともに「銀行」がトップで、理系は製造業が目立っています。
2. 就職先を選ぶ際に重視するのは「給与・待遇」「将来性」「福利厚生」、最も重視するのは「職場の雰囲気」
就職先企業を選ぶ際に重視するポイントについて、複数選択可能とした場合のTOP3は「給与・待遇が良い」(45.2%)。「将来性がある」(44.3%)、「福利厚生が充実」(30.1%)となりました。一方、最も重視するものを1つだけ選ぶとした際には、「職場の雰囲気が良い」が最多(12.4%)となりました。
3. 半数以上が本選考受験済み、内定取得は2割超え
学生の本選考の受験状況は、受験者の54.7%が前年より増加し、過半数を占める結果となりました。また「内定を得た」学生も23.6%と、前年より8.7ポイント上昇し初めて2割を超えました。属性によらず早期化が進んでおり、インターンシップ等参加企業からの内定が主流ですが、参加しない学生も増加しています。
4.3月までに「早期選考を受けたい」。一方で「企業理解を深めたい」「新しい企業を探したい」という意見も
3月の就職活動解禁までに「早期選考を受けたい」という学生が7割弱にのぼります。早期選考の意向は非常に高いですが、その一方で「企業への理解を深めたい」(47.0%)、「インターンシップ等にたくさん参加したい」(45.6%)など、就職活動が本格化する前に多様な企業に出会いたいとする学生もいます。
5.今後、取り組むべきことは?
●プレ期間最後まで、インターンシップ等の開催
3月までにまだまだ新しい企業を探す動きも見られます。インターンシップ等を2月も実施するのが有効です。この時期は業界を絞ったものへの参加意向が高いので、「業界志望者向けのプログラム」を実施することをお勧めします。
●職場環境の魅力強化
学生が就職先を選ぶうえで最も重視する項目は「職場の雰囲気が良い」という意見が出てきています。さらに具体的には、「ワークライフバランスを重視している」「自由に物が言える」「部門間の交流が盛んな」職場が人気となっています。
この視点を念頭に入れて、インターン等や説明会を通じ、職場の雰囲気や働きやすいをアピールしていきましょう。またPRできるポイントは就職情報サイトや採用サイト、SNSを通じて発信していきましょう。
6. さいごに
今回は25卒学生の1月時点での就職状況について解説させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
3月の就活解禁を迎える前に、できる改善を行っていきましょう!
最後までお読み頂きありがとうございました。