
27卒学生に向けたインターンシップ/オープン・カンパニーの募集を開始したものの、「思ったより募集が伸びていない」「例年通りのやり方では通用しないのかも…」と課題を感じているご担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
インターンシップのプログラムを見直したり、募集施策のテコ入れが必要だと感じつつも、どこから手をつければ良いか悩んでいる方もいるかもしれません。
早期化が進む27卒採用マーケットの現状を踏まえ、この環境下でインターンシップ等で成果(募集を増やす)ためには何を行うべきか。インターンシップ等において成果を出している事例をもとに、具体的なポイントをまとめました。その中から、特に応募やその後の選考参加につなげていくために、役立つ「5つのポイント」をお伝えします。
1. インターンシップ等の開催時期
学生のインターンシップ等の活動は年々早期化しており、26卒は情報収集開始が4月に前倒し、応募のピークは6月でした。 27卒もさらに早まると予測されます。全体的な参加のピークは8~9月ですが、7月以前の参加も増加してきます。特にオープンカンパニーは4月頃から動き出す学生も多く、4月~6月の期間の実施を検討することもお勧めいたします。26卒までの傾向を鑑みると、遅くとも9月までにある程度の実施が必要です。
また、開催する曜日や時間帯については、平日夕方や土日開催を学生は希望しており、参加促進に有効と言えます。
2. 学生が求めるプログラム内容
学生はリアルな仕事内容や働くイメージ、職場の雰囲気などを重視します。プログラムには、これらの要素を伝えられる内容としていきましょう。社員交流やフィードバックは学生の満足度を高める上でほぼ必須であり、昨今では、多様な社員との交流、そして丁寧なコミュニケーションが良い印象へとつながります。オンライン形式のプログラムであっても、職場や人の雰囲気が感じられる工夫が必要になっています。
また、インターンシップ等では、業務における自社ならではのこだわりや工夫、他社との差別化ともいえる要素を伝えていくことも重要です。ぜひ、実際に働く社員様からはこのポイントを伝えていただきましょう。
『キャリタス就活 会員調査 職業意識とインターンシップに関する調査 』(各年5月)
3. 募集獲得に向けた広報のポイント
インターンシップ等の情報収集は4月には始まっています。「とりあえず昨年の内容を掲載しておいて、、、」となりがちですが、できるだけ早いタイミングから最新の情報にアップデートしていく必要があります。広報活動においては「プログラム内容の詳細を分かりやすく伝える」ことが必須です。どんな内容のプログラムなのか、何が得られるのか(参加特典)、詳細が未定では募集につながりません。
また、就職先として魅力を感じてもらうためにも、自社の魅力的な制度や環境についても、同時に訴求していくことが重要です。
『キャリタス就活 学生モニター2025 インターンシップ等に関する調査レポート 調査結果』(2024年4月)
4. インターンシップ等実施後のフォロー
インターンシップ等への参加で学生の満足度を高めた上で、その後の関係を継続的に構築していくことが、内定承諾への鍵となります。具体的なフォロー内容としては、「早期選考(内定)」や「限定セミナー」といった、選考が優位に進むものが学生には求められていますが、それ以外にも「個別面談」や「リクルーター」などの人的フォローが有効と言えます。
一方で、継続的な学生対応が難しいというケースも多いです。その場合には「LINE採用ツール」などシステム・テクノロジーを活用した効率的なコミュニケーションの仕組みを設けていくこと、がおすすめで、今後の必要性が高まると考えています。
『キャリタス就活 学生モニター2025 調査結果』(2024年1月)
5. 成功企業の取り組み
成功企業は、採用成功に向けた明確な計画を立て、目標設定(例: 採用目標の約50倍の募集団)に基づき、必要なコストやリソース(予算、人員増など)を積極的に投下しています。リソースの投下は社内の理解を得るのも難しいですが、近年、人材採用は「経営課題」として捉えられることも増え、会社として向き合う重要性も高まっています。競争環境下においては、単なる工夫だけでは限界があります。今すぐでなくとも、中長期的にみて、社内協力体制の構築や外部ツールの活用など、リソースの確保についても、検討を重ねていくことが重要となります。
さいごに
ここまで、27卒インターンシップ等で成果を出すための「5つのポイント」をご紹介しました。ご紹介したポイントの中で、「これなら自社でも見直せるかも」「この視点を検討に取り入れてみよう」と感じるものはありましたでしょうか?
集客の伸び悩み、インターンシップ等開催後のつなぎとめは、多くの企業様が直面する課題となっています。闇雲にテコ入れするのではなく、学生の動きや志向を考量し、自社が実行できるポイントを明確にして、対策を図っていきましょう。ご紹介した内容を、ぜひ貴社の27卒インターンシップ戦略の見直しにご活用ください。
最後までお読み頂きありがとうございました。

オープン・カンパニー/インターンシップで成果を出すための5つのポイント
インターンシップ等の応募獲得や最終的な入社につなげていくためのポイントについて、もう少し詳しく知りたいという方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。