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27卒学生は今どんな状態?早期化が進む中で見えてきた学生の志向・活動方針とは

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27卒学生は今どんな状態?早期化が進む中で見えてきた学生の志向・活動方針とは

3月に広報解禁をした27卒採用ですが、皆さまご状況はいかがでしょうか。うまくいっているという企業様もいれば、「エントリー数が減った」「説明会に参加してもらえない」というお悩みの声も聞こえています。3月以降は学生は動いていないのではないか。こんな声もいただきますが、学生側を見ると、就活を完全に終えているわけではありません。ただし、“企業の探し方”や“意思決定の仕方”は、徐々に変化がみられていっています。
本記事では、27卒学生の最新動向をもとに、「今、学生はどんな状態なのか」「これからどのように動くのか」を整理しながら、後半戦で企業が意識したいポイントを解説します。



1. 27卒採用、“早期化”がさらに加速

27卒採用では、学生の動き出しがさらに早まっています。近年、「就活の早期化」という言葉自体は珍しくなくなっていますが、27卒ではその流れが一段階進んだ印象があります。実際、3月時点の調査では、本選考受験率は85%超、さらに内定率は51.7%に到達しました。つまり、広報解禁から間もないタイミングで、すでに学生の半数以上が内定を持っている状況です。
背景には、インターン経由の早期選考の一般化があります。インターン参加者限定の案内や、実質的な早期選考ルートを設ける企業は年々増加しており、学生側も「まずはインターン参加から」という動きが定着し始めています。その結果、「3月からナビを見て動き出す」という従来型の学生行動は、以前より減少傾向にあります。
こうした変化は、企業側の実感にも表れています。3月に開催したセミナーで実施した企業調査では、約7割の企業が「計画通りに母集団形成できていない」と回答し、そのうち4割超は「計画比59%以下」という厳しい状況でした。また、学生の3月時点の平均エントリー数も、前年19.5社から17.6社へ減少しています。つまり、「エントリーが集まらない」「説明会の参加が少ない」と感じる企業が増えているのは、個社課題だけではなく、マーケット全体の構造変化による影響が大きいと考えられます。特に中堅・中小企業においては、「3月以降の母集団形成」を前提にした採用設計が、徐々に機能しづらくなっている可能性があります。もちろん、後半戦でも採用成功している企業はあります。しかしそれは、“学生が減った市場で、どう接点を作るか”を前提に、設計を見直しているケースが多くなっています。

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『キャリタス就活 学生モニター2027 調査結果』(2026年3月)

2. 学生は“広く探す”から“絞って選ぶ”へ

「27卒学生はもう就活を終えているのか」。採用担当者から、こうした声を聞く機会も増えています。しかし実際には、多くの学生がまだ就活を継続しています。ただし、その活動の仕方は大きく変化しています。現在の学生は、以前のように大量エントリーを行いながら幅広く企業を比較するというよりも、「すでに興味を持った企業」や「選考が進んでいる企業」を中心に、比較・検討を深める傾向が強くなっています。つまり、“広く探す就活”から、“絞って選ぶ就活”へ変化しているともいえます。
一方で、活動終了者も徐々に増え始めています。4月時点で、すでに約28%の学生が「活動終了」と回答しており、昨年推移を踏まえると、5月には活動終了者が過半数に達する可能性も示唆されています。これは、内定取得時期が早まっていることが大きく影響しています。
もう1点留意が必要なのが、「今後のエントリー予定数」と「実際の活動量」の差です。学生は3月時点で「今後7〜8社程度エントリー予定」と回答していますが、実際には、内定取得や選考進行によって活動量が想定以上に減少する傾向が毎年見られています。つまり、「まだ活動する予定」という回答を、そのまま楽観視することはできません。こうした状況を踏まえると、後半戦で重要になるのは、“まず認知されること”だけではありません。むしろ、「比較対象として残ること」や、「選考継続したいと思われること」が、これまで以上に重要になっています。学生が限られた企業に集中していく中で、“選ばれ続ける設計”が必要になってきています。

内定者の不安.png

『キャリタス就活 学生モニター2026 調査結果』(2025年3月)

3. 学生が求めるのは、“働く解像度”

では、現在の学生は、企業に対してどのような情報を求めているのでしょうか。調査では、学生が知りたい情報として、「実際の仕事内容」「社風」「社員の雰囲気」「福利厚生」「働き方」などが上位に挙がりました。共通しているのは、“入社後のイメージが持てるか”という点です。
一方で、企業側が打ち出しやすい「若手活躍」「研修制度」などは、学生から見ると差別化しづらい情報になりつつあります。もちろん、学生が興味を持っていないわけではありません。ただ、多くの企業が同じような発信をしているため、「どこも同じに見える」という状態が起きやすくなっています。最近の学生は、“企業の良い面だけ”を知りたいわけではありません。むしろ、「他社と比べて何が違うのか」「今どんな課題があるのか」といった、リアルな情報への関心が高まっています。実際、「弱みも含めて率直に話してくれた企業の方が信頼できた」という声も増えています。
また、説明会で求められる内容にも留意が必要です。社員との対話や職種別説明といった得られる情報の質も求められています。社員との対話についてはオンライン開催であっても求められます。「説明を聞くだけ」では満足度が上がりづらく、双方向コミュニケーションへの期待が高まっています。どんな内容が得られるのか、会社説明会に参加する必要があるのかどうかを事前しているのに加え、実際に参加した際には「自分がここで働くイメージを持てるか」どうかが、学生の意思決定に大きく影響していきそうです。

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『キャリタス就活 学生モニター2026 調査結果』(2025年3月)

4. 後半戦は“接点量”より“納得感”が重要

選考の早期化に伴い、活動量減少・企業の絞り込みが起きている27卒採用。こうした状況の中で、後半戦の採用活動において重要になるのは、“どれだけ接点を増やせるか”だけではありません。むしろ、「学生に納得感を持ってもらえるか」が重要になっています。たとえば後半戦の合同企業説明会では、「出遅れた」「何をしたいか分からなくなった」「思うように進まなかった」といった不安を抱えた学生が参加しているケースも少なくありません。そのため、仕事内容を細かく説明するだけではなく、「どんな人に向いている仕事なのか」「どんな価値観の社員がいるのか」といった、“自分ごと化”しやすい情報設計が重要になります。
また最近では、説明会の参加ハードルを下げる工夫も増えています。例えば、「カメラOFF参加可能」を説明会画面で明記したところ、参加率改善につながったケースも紹介されていました。 小さな改善ではありますが、今の学生の状態に合わせて、“参加しやすさ”を設計することも重要な視点になっています。
後半戦では、「大量集客」を前提にするよりも、「少人数でも選考につながる接点を作る」という発想へ切り替える企業も増えています。特に中堅・中小企業では、知名度勝負だけでは難しい場面も多いため、“理解促進”や“納得形成”に重きを置いたコミュニケーション設計が、今後さらに重要になっていきそうです。

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さいごに

本記事では、27卒学生の動向を中心にご紹介しました。一方で、説明会改善や学生コミュニケーション、後半戦の母集団形成施策などは、ここまでの施策の見直しとアップデートが大切になります。具体的な改善事例や実践ポイントについては、お役立ち資料にて詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

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